修理実績

今回は、RED WING ベックマンカスタムオールソール交換の御依頼でした。

ベックマンと言えばソールにハーフラバーの登山ユニットが使われていますがこれがよく加水分解されてハーフラバーだけぼろぼろになる現象がよくありますよね。 先日材料屋さんと話しててその話題になりましたが加水分解してぼろぼろになりやすいラバーとなりにくいラバーがあるそうです。 確かにぼろぼろになるラバーは、いつも同じ種類です。 ラバーには、硬度と軟度があります。 一般的にゴムは、硬い方が削れないでしょ?ってよく言われますし修理屋さんに行くとトップリフト交換お願いするとより硬い材質の物もございますとススメられる事もございます。 実は、ラバー硬ければ耐摩耗性が高い訳ではないのです。 軟度と硬度のバランスが耐摩耗性を高めていくので硬いだけのラバーは、逆き削れやすいのです。 また硬いラバーは、加水分解すると割れが始まります。 靴修理屋は、そうした謳い文句でやって来た部分が昔からあります。 今は、材料や技術の質を高めているようなお店も増えて来てましたね。 さてさて本題に戻りますが今回は、ベックマンのソールからvibram269ソールに交換です。269は、セットのトップリフトが販売されてない為形が近い物で対応いたしました。 この靴のハーフラバーも加水分解が始まってました。 まずは、ミッドソールを残し剥がします。   ミッドソールの状態が良いので流用したいのですが糸外して縫い直しじゃ接着力も弱まってるのでミッドソールも外して綺麗に処理して再接着します。 再接着したら縫い付けます。今回は、ミッドソールで縫い付けラバーソールは、セメンテッド製法にします。 乾燥させ接着します。 今回は、革の積み上げ希望との事なので革積み上げにします。 当初は、積み上げ革3枚でしたが少し低いような雰囲気でしたので1枚サービスで4枚積み上げにしました。 積み上げのブロックヒールやミッドソールには、革と革に似たナンポウヒールやミッドソールがあります。ベックマンのミッドソールは、ナンポウでしたが仕上がりが綺麗に革の目が出る革を主に使います。革の方が高価です。 そしてブロックヒールを整えてトップリフトをつけます。 仕上がりがこちら! vibram269カッコいいですね! ベックマンのソールの方が厚みが厚いように感じましたが計測するとほぼ変わらずでした。 今回の様なお店で確保していないソールも可能な限り取り寄せいたします。 ネットで写真を拾って頂き見せて頂ければ取り寄せ可能かお応えいたします。  
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さて今回は、ネット注文で依頼を頂いたBIRKENSTOCKのオールソール交換依頼です。 結構古いお品らしくかなり削れが激しいですがなんとか形にしてみます。 今回のお品は、こちら 一見普通に交換出来そうに見えますが少し複雑です。 まずビルケンの靴は、嵌め込み型のラバーソールな為同サイズの純正ラバーでないと元には、戻りません。なのでカスタムになります。 スポンジ板を使い上手く形成していきます。 [caption id="attachment_4142" align="alignnone" width="300"] 側面ですがステッチダウン製法のような形でアッパーの革をウエルトがわりにして縫い付けます。ただしラバーのソールに縫い糸が見えている為ラバーの側面に溝を作りアッパーと縫い付け側面から糸が見えるようにしてあります。[/caption] 一度バラしてスポンジを貼り付けて側面溝作って同じ様に縫い付けても良かったのですが、、、 ビルケン特有のコルクインソールがあると仮定してバラすのは、危険な感じがした為今回は、写真のようにラバーソールの縫い糸部分ギリギリを残してそこからスポンジソールを作り上げようと判断いたしました。 何故危険な雰囲気を感じたかと言うと靴の側面外側と内側に秘密があります。 こちらが外側 こちらが内側 一見気づきにくいですが内側の側面の方が曲線になっています。 外側は、曲線よりフラットな線に見えます。 これが気になったのです。 では、削って行きます。 やっぱり!! コルクインソール特有の踏まず部分が盛り上がっている形状が底面から見るとエッジになっているのです。 これ完全にアッパーとラバーをバラしていたら余計複雑化させてました。 ここからスポンジで形成を始めて元のラバーソールの厚みに合わせてスポンジを重ねて制作していき一番底に来る最後のスポンジは、ビルケン用のスポンジ板て仕上げました。 また5mmくらい残したラバーをウエルトに見立ててスポンジを付けた為スポンジの白と汚れたラバーの色合いが違い過ぎてしまう為スポンジ色に合わせてラバーも着色いたしました。 仕上がりがこちら お客様も大変喜んで頂けたので私も喜ばしかったです。 こういった靴も是非当店にお持ち下さいませ。  
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今回は、wolverineブーツの修理です 。 1000マイルブーツ!「1000マイル(約1600キロ)歩いても壊れない」と言われています。 ソールとアッパーは、頑丈なのに履き心地は、シルクのようと当時のワーカーには、言われていたそうです。 最近ウルバリンブーツ触る機会多かったのでわかったのですがソールのレザーにオイルをかなり含ませたソールになってます。それが1000マイルの秘密の一つじゃないでしょうか? そんなウルバリンのブーツの今回の修理は、ビンテージスチールとハーフラバーソールです。 オイルが入ったレザーは、ハーフラバーを貼る際の接着材と相性めちゃくちゃ悪いです。なのでオイルレザーは、接着材がしっかり反応させる為にオイルレザー用プライマーと言う溶剤が必須です。 今回のハーフラバーは、vibram2025ソール [caption id="attachment_4233" align="alignnone" width="300"] オウム貝の様なデザインで厚みも厚めです。[/caption] ブーツ系に合うと思い入荷してましたが初めて受注があり付けましたがカッコイイですね。 ビンテージスチールアンティークとの相性も合いますねー ちなみにセットでトップリフトもございます。 是非お試しあれ    
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今回は、ウレタン系のソールで展開されていたNIKEレザースニーカーのソール修理です。 レザースニーカー底に使われていたウレタン材質のソールが加水分解でボロボロに剥がれてしまった靴です。 ウレタン底は、軽くてクッション性も高い為多くの靴に使われています。 しかしウレタン底は、劣化するとゴムが粉状になりそしてボロボロと自然に破損していきます。 また加水分解は、湿気に弱いのですが日本は、湿気が強い為靴箱にしまっていた靴を出したらボロボロになっていたなんて良く聞きます。 スニーカー系の修理で難しいのは、底でなくサイドのラインにウレタンが形成されていた為サイドに付いていたウレタン跡を隠さなければいけない点です。 またウレタンは、綺麗に除去しないと再度接着がききづらくなる為まずは、除去からしていきます。 サイドのウレタン跡をヤスリがけして除去していきます。 このサイドラインをまず新たな革で隠していきます。 接着だけだと剥がれの要素があるのでサイドを縫い付けていきます。 1周縫い付けていったら今回は、ウエルトを取り付けます。 ウエルトを取り付けたらクッション材としてコルクを敷き詰め底材を貼り付けて仕上げます。 この様にスニーカーの形状も工夫次第でオールソールが可能になります。 元のウレタンでソールを形どっていく事は、不可能な為靴修理材(ゴムやスポンジや革)を上手く駆使して靴底を新しくカスタムしていくオールソールになります。 その他の例は、こちら こちらも加水分解したウレタン系ソールボロボロ状態です。 こちらもサイドに跡がある為革で隠してからのオールソールです。 次もNIKEです。 同じ様に靴底がボロボロで剥がれてました。 サイドのウレタン跡は、少ししか箇所ありませんでしたがしっかり隠してた後オールソールです。 スニーカーやウレタンでボロボロになった靴も直す事可能な場合が殆どです。 諦める前に一度お見せ下さいませ。  
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今回は、GUCCIのチャッカブーツのレザーオールソールの交換です。
元から底縫いが施されていないセメンテッド(接着)での靴底です。 同じセメンテッド仕上げにさせて頂きましたが当店では、セメンテッドのみの仕上げには、必ずデスモジュールという接着剤をより強くさせる溶剤とブレンドして接着剤を使います。 これを使う使わないで接着力が全然違います。 そして当店のレザーオールソールは、オプションなどがつかない場合¥15000-となりますが必ず積み上げは、レザーを使うオールレザーとなります。 積み上げは、革や紙や木や色々混ざっているものもございますが風合いや高級感を重視して革の積み上げを使います。トップリフトがラバー選択の場合は、お客様が選択しない限りの耐摩耗性の高いコンチネンタルラバーをつけさせて頂いております。 今回は、靴底が黒カラーのカラス仕上げになります。 つま先飾り釘(真鍮)サービス ポリッシュ(磨き)サービス またの御来店お待ちしております。  
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今回は郵送にて依頼のあったMAGNANNI(マグナーニ)の修理です。 【before】   新品のマグナーニのソールにハーフソールラバーVibram2340とビンテージスチール (アンティーク)の加工です。 マグナーニの特徴といえば、この写真のようにオパンケ製法という靴底の一部がアッパーのサイドに皮を捲り上げる製法で仕上げているため、ハーフソールラバーを取り付ける際、張る場所が重要になります。 皮が捲り上げられているため、ハーフソールラバーを直線で張り付けるとソールの位置がバランス悪いため、曲線に加工してから付けます。 【after】    
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今回は、郵送依頼にてオールソール依頼を頂きました。 クレープソール(生ゴム)のソールですが年数が経ち削れも多いので交換との事です。 before 厚みが年数が経っていた為認識し辛い為およその感覚でお客様と御相談して薄厚を2枚重ねました。 またクレープソールは、ナチュラルな半透明のベージュでしたが生ゴムは、すぐホコリを吸着してしまい汚れるので始めからブラックの生ゴムで仕上げました。 ソールを剥がしていきます。 形が決まったら整形して一枚目を貼り付けて縫い付けました。 生ゴムでも手縫い可能です。 そして2枚目を貼り付けて整えて完成! after 2枚重ねて正解丁度良い重厚感があり仕上がりました。   靴&鞄修理専門店 AMOLIR 郵送問い合わせは、こちら
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今回の修理依頼は Church's (チャーチ)のウィングチップにハーフソールラバー張り付け加工です。今回は半円加工のご依頼です。 【before】
今回は、半円加工の作業工程をご紹介します! まず、ハーフソールラバーを半円に加工します。 加工したハーフソールラバーに合わせて靴底にラインを引き、皮包丁で漉いて表面を薄く削っていきます。 半円加工のラバーとソールの半円がぴったり合うか微調整しながら張り付けます。 【after】 Church's (チャーチ)のストレートチップに上記同様の、ハーフソールラバー半円加工を施したものもご紹介します。 【before】 【after】 今回は、半円加工をメインにご紹介しましたが、他のデザインのハーフソールラバーも承っております。 依頼の際に、お申し付け下さい。
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今回は、John Lobb(ジョンロブ)の革靴にビンテージスチールの取付け(つま先&トップリフト)と、トップリフトのレザー交換を郵送修理にて、ご依頼いただきました。 【before】 ビンテージスチール装着の際、ヒドゥン・チャネルのため、縫い糸は、切断せずに作業できました。 スチールに慣れてる方ならヒールスチールとつま先スチール両方付けるのもありですね! スチールは、慣れてないと滑る方もいらっしゃるのでまずは、つま先スチールから慣らすのがオススメです。 【after】 ▪️ポリッシュ サービス ▪️レザーリフト 染色ぞめ(カラス)サービス
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