Clarks ハイカットデザートブーツ
ミッドソール&アウトソール交換!!
いつもAMOLIRを御理用頂き誠にありがとうございます。
さて今回は、クラークスの特徴的な製法『ステッチダウン』についても書いていこうかと思います。
まず今回依頼頂いた靴は、こちら
C larksハイカット6ホールのデザートブーツです。
ソールは、クレープ(生ゴム)ソールとなります。
クラークスのソール交換で断られる場合には、ミッドソールの交換が必要な場合にお断りされる事があるそうです。
その理由には、ステッチダウン製法が理由の一つとなります。
ステッチダウン製法とは?
ステッチダウン製法とは、ウエルトと言うソールの縁にあるパーツが無くアッパーの革を縁(ウエルト)代わりにして製法する手法です。
アッパーの革を折り返して縁にしています。
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こちらは、グッドイヤー製法で縁部分にあるウエルトパーツがある画像です。
そしてこちらがステッチダウン製法ウエルトがなく(薄い革を挟む場合もある)アッパーの革を縁にして縫い付けています。
そしてステッチダウン製法は、中底とアッパーの縁を縫い付けて固定しています。
アウトソールを剥がすとこのようにアッパーと中底で縫い付けています。
その為中底が状態がよければアウトソールだけ外して新しいアウトソールを貼りなおせれば問題なく修理が出来ますし修理価格も抑えれます。
ただし中底も交換となるとグッドイヤー製法などと違いステッチダウンは、いきなり修理が困難になります。
またクラークスの中底は、フェルト素材のような物を使用しており劣化すると粉状になり亀裂が入ったりしている為使用年数が長い場合ミッドソールも交換した方が良いでしょう。
話は戻り修理困難理由は、こちら
中底は、そのまま足が付くインソール部分ともなっており開けるとアッパーは、パカパカで柔らかさがあり形成が難しい状態になります。
こうなってしまうと新しいミッドソールを貼り付けるにも型がないと靴の癖だけで貼るには、柔らかすぎて間違えるとサイズ感や甲の高さを変えてしまう貼り方になってしまう為敬遠してるのだと思います。
やはり靴を機械で靴の型がしっかりある状態で製造するのと違い修理店は、持つ技術で対応する為発想力が必要です。
さて当店は、この中底をどうするかと言うと、、、
外した中底を型にします。
新しく付けるレザーミッドソールをまず型通り削り先に作り込みます。
中底を作ったらアッパーの縁を中底の縁に合わせて仮接着して張り合わせる事で現状の形に仕上がります。
そして縫い付けをして中底交換が完了となります。
今回は、軽量でグリップ力も高いと評判のUS vibram2060ソールをアウトソールに取り付けます。
綺麗に削り自然な感じに仕上がるよう溶剤でコバを染めて完成!
レザーミッドソールは、丈夫で長持ちします!
さらにオイルを中底に含ませればよりインソールの割れなども改善します。
今回は、仕上げにインソールの中底に革柔軟オイルを添付しておきました。
このようにクラークスのステッチダウン製法もオールソール可能ですのでご利用の際は、お声かけ下さいませ。
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