革靴の色変えれるのか? 染め変え(リカラー) 靴修理

2022年9月26日

革靴の色は、変えれるのか?

 

いつもAMOLIRを御利用頂き誠にありがとうございます。

さて今回のテーマは、リカラーです!(革染め変え)

 

まず当店では、元々の色合いに合わせて染め直しをカラーリペアと言い、元色から違う色に変える事をリカラーとお伝えしております。

リカラーは、どんな色でも出来るわけでなくあくまで薄い色合いを濃い色合いに変えるのがベースとなります。

通常のカラーリペアと違いリカラーは、革だけでなくあらゆるパーツが元色に合わせて使われている為靴底のコバなども色合いを変える必要があります。なので手間がかかります。

 

今回も作業内容をお見せしていきましょう。

今回使用する革靴は、MAGNANNI-マグナーニ-スペインが発祥のシューズブランドです。

元カラーは、ネイビーに部分的にワインレッドの2色カラーの革靴で革に染料を何度も塗り重ねて色ムラなどを表現している技法です。

染料のみで仕上げている革は、経年と共に色抜けが起こったり質の低い染料を使用すると日焼けのような変色を起こします。

ただし染料のみでしか表現出来ない美しさがあります。

今回は、こちらの革靴をBLACKにリカラーしました。

まずは、クリーナーで余分なクリームや汚れを除去します。

次に脱色剤で脱色します。

写真左足が脱色剤を使用した感じとなります。

何度も塗り重ねてる上染料が浸透し切っていますので色を抜くといっても素色に戻るわけではございません。

色が抜けきれない理由がリカラーは、変える色に制限があると言う事です。

 

また色を抜く事だけが目的でない為リカラーには、必ず脱色剤が必須になります。

次に脱色後染料を含ませます。下地作りです。

今回は、下地に黒の染料で染めます。

仕上げは、顔料となる為色落ちの際に黒の染料を入れてる事で使用後のスレなどの色落ちが自然なようになるよう染料を入れてます。

 

染料顔料については、過去ブログをあげてますので読みたい方は、こちらをタップ下さい→染料と顔料の違い!!

染料を塗り終えた状態です。

ここでしっかり乾燥します。

そして最後に顔料染めと磨き(シュークリーム)をかけて完成です。

雰囲気がガラッと変わります。

黒になりシーンを選ばず履けるようになるかもしれませんね。

 

その他にも..

ブラウン系をブラックに!

コバなどウエルトも染め変えます。

 

 

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