グレインレザーの染め変え!!(リカラー) SCOTCH GRAIN 靴修理

2023年3月21日

シボ革のリカラー

いつもAMOLIRを御利用頂き誠にありがとうございます。

さて今回は、こちらのSCOTCH GRAIN Uチップグレインレザーの革靴のリカラー御依頼を頂きました。

他店でカラーリペア をしたらしいのですがわりかしすぐつま先が擦れて素の色がで出来てしまったとの事でした。

よく見ると凄く濃く顔料で塗った所は、シボが無くなる程塗ってテカリが出ています。

多分ですが濃く塗った所は、スレや汚れが強かったのだと思います。

またしっかり溶剤を落とさず濃く塗ってしまいすぐ剥離したのだと思います。

同色のカラーリペア の場合は、脱色するまで落とし切りませんがこの場合下処理が甘かったと思われます。

ただしキャメルのような薄い色あいは、汚れが酷かったなど濃く塗らなければならない理由もあったと思いますので今回は、出来る限りナチュラルにする為リカラーを提案いたしました。

黒染めです!

ちなみに違う色も出来ますが汚れ具合が未知数な為黒をおすすめしました。

まずは、脱色&ショートクリーニングです。

隠れていたシボが出てきました。またつま先は、かなり擦れていましたが黒ずみなどは、取れました。

残念ですがスレて無くなったシボは、復活しません。

 

次に脱色した後にまずは、染料染め!

染料は、革に液体が染み込むように染まる為シボなど変わらず染まります。

染めるとスレてる箇所がわかります。

当店は、染料染めのみの仕上がりは、いたしません。

違う色に染まっていたり使用されている靴に染料のみの仕上げにしてしまうと逆に色落ちの可能性やマダラ感がでる為当店は、単色は仕上げに顔料を使います。

ただし染料でしっかり土台が染まっていれば顔料の濃度を出来る限り薄く出来てシボなど崩さず仕上げれます。

完成がこちらになります。

いいですね!黒は、やはり違和感なく仕上げれます!

リカラーは、手間がかかりますがまた気分を変えて新しい靴かの様に履けるのが良いですね。

薄めのカラーの靴で落ちない汚れが気になるなどの場合是非お試し下さい。

 


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