靴底製法(種類)の御紹介!製法により修理価格も変わる part1

2021年8月26日

靴底の種類について!p1

靴底の製法は、実は沢山あります。またこれからも新たな製法が生まれてくる可能性もあります。

現在ある靴ブランドには、靴底の製法で個性があるブランドも沢山あります。

また修理屋としては、製法の難易度で出来る出来ない、安く直せる高くなるなど変わっていきます。

今回は、主な製法の種類を御紹介いたします。

1.セメンテッド製法

セメンテッドは、靴底周りのパーツ アッパーとソールが接着剤のみで縫い付けがない製法をいいます。

反りが良くデザイン性が自由になりコスパも良いです。

ただし接着剤の劣化がありいずれ大きく剥がれてしまい履けなくなる事や使われている接着剤良し悪しが不明な為剥がれに関して当たり外れがある可能性もあります。

 

修理屋観点

セメンテッド製法の靴をオールソールしたい場合

セメンテッドの仕上げも行いますしコストも安くなります。

ただしウエルトなどのパーツの破損状況によっては、それなりの価格になる場合があるので元がセメンテッドの製法の場合価格を少し上げてでも縫い付けあり(マッケイ)にして修理するのがよろしいと思われます?

 

2.マッケイ製法

先程出てきたマッケイ製法!反りが良く主にデザイン重視のイタリアなど靴のフォルムがスリムな靴によく見られます。

マッケイは、アッパーをインソールの下まで捲りアウトソール(靴底)と捲ったアッパーとインソールを貫通して縫い付ける製法です。

縫い付けている為アウトソールとアッパーの剥がれは、ないですがウエルト(アッパーと靴底の縁周りの革)は、接着のみでついてる為接着剤の劣化によっては、ウエルトが抜けてきたりします。

修理屋観点

マッケイ製法の靴のオールソールは、ウエルトにより変わります。

革のウエルトは、丈夫な為修理に出される際にも流用が出来る事が多くコストも抑えれます。

ただし革に見える素材で革では、ない素材の物がウエルトとして使われている事も多くこれらは、靴底を剥がす際に必ずと言って良い程破損します。

その際は、新規革ウエルトの交換も対象になる為コストがあがります。

 

3.グッドイヤーウェルテッド製法

グッドイヤー製法は、インソールの裏側でリブテープを貼りウエルトとアッパーと補強リブテープを掬うように縫い付けます。

これによりマッケイ製法での欠点であったウエルトの剥離を無くし頑丈になります。(すくい縫い)

その上でウエルトの革とアウトソールを縫い付けます。(出し縫い)

このようにして縫われたグッドイヤー製法は、頑丈でパーツ毎の剥離がしにくくなり永く使えます。

ただしリブテープに硬さがある上リブテープの深みにコルクなど中物を少し多く使う為反りに抵抗が多少あります。

また靴のsizeがしっかり合わないと縫い付けが多いグッドイヤー製法では、縫い付けの締めが強い為パンクしてしまう症状が多々見られます。

 

修理屋観点

革靴と言えばこの製法が一番多く修理に持ち込まれます。

丈夫な作りゆえにしっかりメンテナンスをしていればオールソールも一番スタンダードな価格になります。

ただしウエルトが破損してしまう場合リウェルトの価格が高くなります。グッドイヤーのウエルトは、すくい縫いが必要な為すくい縫いは、手縫いによって行う事になる為手間がかかります。

 

p1は、ここまで次回に続く

※イラスト.画像は、引用しております。